高校生の私と猫。

百円

次の日の夕方、私は一人残って部活をしていた。


道場を出ると、
木の下に猫がいた。


猫は私の顔を見るなり、

『ついてこい!』

と言わんばかりに歩きだした。



どこに行くんだろう?


猫は前を歩きながら、チラチラと後ろを確認する。ついてきてますよー。


夕暮れのグラウンドの片隅で、
猫の後ろを袴姿の女が歩く。


なんて、
不思議な光景よね。不思議…





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