高校生の私と猫。
「でもね…もう、いいよ。お金をくれなくてもいいんだよ。」


これからも道場に来てくれたらそれでいい。
お金がなくたって、沢山撫でるから。

「ありがとう」




猫は不意に寂しそうな顔をして頭を下げると、
どこかへ歩いて行った。







それ以来、

白い猫は道場に姿を現さなくなった。



私と猫は、前世で出会っていたのだろうか?

猫からの、恩返し。。
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