高校生の私と猫。
オレンジロードには、坂の上まで等間隔に電灯が並んでいる。
オレンジ色の電球がオレンジ色の道を照らし、キレイなの。



あれ?

坂の一番下の電灯だけ点灯せずに暗いままだ。
先週チカチカと点滅していたっけ。ついに電球が切れたのか。


私は暗い電灯の下に自転車を止めた。

電灯にもたれて、ふぅーと深呼吸。背中が冷たくて気持ちいい。
汗を拭いながら、ふと空を見上げた。


ん?!


みどり色の光の玉が、

空 を 飛 ん で い た 。



え?!なにあれ?!
UFO?火の玉??


驚いてキョロキョロと見回すが、
周りの学生は気づいていないようだ。


ふ わ ふ わ ふ わ


みどりの光の玉が、私のもたれた電灯にぶつかった。
と同時に、電灯が強い光を放った。

ピカッ!!!!


「うわっ…!!」




私はあまりの眩しさに目をつぶった。
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