高校生の私と猫。
合宿が終わり、日常が戻る。

朝のホームルームで、写真が2枚配られた。
1枚は合宿所の入口で撮った集合写真。
もう1枚は部屋で撮った写真。

あんまり要らないけど、まぁ記念かな?




昼休み、K子に呼び止められた。

『はなちゃん、合宿の写真もらった?』

「うん」

『私のクラスも配られたんだけど…ちょっと見てくれる?』

「??」

なんで?と思いつつ、受け取る。


1枚目はK子のクラス写真。
そして2枚目は…



「えっ?!」

写真を廊下に落としてしまい、慌てて拾った。


ナニコレ…





部屋の真ん中に立つ、K子とクラスメイト3人。
その上に、セピア色の何かが重なっている。

四角い枠に、バネ、マット…


「ベッドの…裏側?」

ベッドの裏を見たことはないが、直感的にそう思った。

『はなちゃんも、そう見える?あの部屋本当にヤバかったんだよ〜!!鳥肌立つし、寒いし!隣の部屋に逃げて良かった〜』

「K子ちゃんがそう感じたんだから、逃げて正しかったと思うよ」

『ありがとう…!!』




3人の顔、、特にK子の顔は上半分がセピア色のベッドに隠れて見えない。


あの部屋の、どこかのベッドの下に、


だ れ か い た の か





私は背筋が冷たくなった。





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