高校生の私と猫。
センター試験後、友だちとの帰り道。

『数学びみょー』
「でもさ、大問ラッキーだったよね!」
『なんで?』
「過去問題とほぼ同じ問題だったじゃん!」
『え?そうだったっけ…』
「そうだよ〜♪」

ルンルンな私に、首をかしげる友だち。

友だちも過去問題はほぼ全部解いたって言ってたのに、気づかなかったのだろうか。
とはいえ、前夜に解けたのはラッキーだった♪






しかし、
別の友だちと同じような会話になったとき…

『え?そんな問題、過去問にあった?』

『数字もほぼ一緒なんて、あり得ないよね?』


皆に不思議な顔をされ、私が首をかしげた。






あれ?


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