朝、目が覚めたらそばにいて

「環奈は可愛いってこと」

「何、いきなり!美人の沙也加に言われても嫌味なだけ」

「素直に取りなさい!環奈はね、夢見てる方が環奈らしくて可愛いってこと」

「私をバカな子みたいに」

そろそろ終わりにしよう。
正太郎さんのことは思い出の箱に閉じ込める。
長いような短いような三ヶ月。
不完全燃焼だっただけに、しばらくは胸の中で沸き起こる切ない思いが膨らんでしまっていたけれど、思い出しては鼻の奥がツンと痛くなることも今は無くなっていた。

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