初恋の人
そしてお父様のお葬式も無事終わり、紳太郎さんは夫・倫太郎と共に、実家の病院で働く事になりました。
紳太郎さんとすれば、今までの償いの気持ちだったのでしょう。
それとは真逆に、父亡き病院を、兄弟で継ぐ話は、周りには美談として広まったようで、皮肉にも患者の方は、お父様が亡くなる前よりも増えた気がしました。
そんなある日の夜でした。
その日夫の倫太郎は、夜間勤務についていました。
いつもでしたら、何でもない日だったのに、その日に限って、朝御飯をあまり食べていない夫が気になってしまったんです。
そんな時に限って、夫はいつも悩みを抱えていましたから。
実は結婚する前、私はこの真木病院に勤める、看護婦(※今の看護師)でした。
その時にも、診察室に残ってこの患者には、どのような治療方法が一番いいのか、悩んでいる姿をイヤと言う程、見てきました。
そんな時は、倫太郎さんの側に寄り添い、話を聞いてあげるのが、日課になっていました。
紳太郎さんとすれば、今までの償いの気持ちだったのでしょう。
それとは真逆に、父亡き病院を、兄弟で継ぐ話は、周りには美談として広まったようで、皮肉にも患者の方は、お父様が亡くなる前よりも増えた気がしました。
そんなある日の夜でした。
その日夫の倫太郎は、夜間勤務についていました。
いつもでしたら、何でもない日だったのに、その日に限って、朝御飯をあまり食べていない夫が気になってしまったんです。
そんな時に限って、夫はいつも悩みを抱えていましたから。
実は結婚する前、私はこの真木病院に勤める、看護婦(※今の看護師)でした。
その時にも、診察室に残ってこの患者には、どのような治療方法が一番いいのか、悩んでいる姿をイヤと言う程、見てきました。
そんな時は、倫太郎さんの側に寄り添い、話を聞いてあげるのが、日課になっていました。