初恋の人
突然の行為に、紳太郎さんは、驚きながら私を見つめていました。

「知らないでしょう。私が、どれだけあなたに会いたかったか……」

すると紳太郎さんは、私の着物をはぎ取って、脱衣所の床に、私を押し倒しました。


あの日と同じように、紳太郎さんに見降ろされている。

私の胸の鼓動が、早くなっていました。

「いいの?」

私は、紳太郎さんの首に、しがみつきました。

「一度目は間違いでも、二度目は確信に変わるわよ。」

紳太郎さんは、自分の着物の帯を緩めました。


「最初からあなたを、遊びで抱いた覚えはありませんよ。」


そして紳太郎さんの舌が、私の肌を這う度に、私は甘い声を吐きました。

どこを舐められても、敏感に、快感が襲ってきました。

「綾女さん……」

切なさそうに、私を見つめながら繋がると、激しく感情をぶつけ合いました。

こうして私と紳太郎さんは、心を通わせたのでした。

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