初恋の人
そんな事が始まってから、半年くらい経った頃。

私は、自分の体の変化に気づきました。

月のモノが、来ていないのです。


ああ、まさか……

私は焦りましたが、まだそうとは決まっていない。

自分に言い聞かせて、とりあえず産院で、診て貰う事にしました。

運よく、看護学校の時の友達が、産院で働いている事を、私は知っていました。

急いで手紙を書くと、いつでも来て下さいと言う返事を貰って、私は早速その産院に、診てもらいに行きました。


結果は、予想通りでした。

「おめでたですね。」

産院の先生も、笑顔で教えてくれました。

「あの……お腹の子は、何カ月なんでしょうか。」

「そうですね……3か月と言うところでしょうか。」

「3……カ月……」

それは、夫が当直の仕事が立て続けにあって、なかなか家に帰って来られなかった時期でした。


夫に話せば、たちまち知られてしまう。

夫の子ではない事を。

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