狂愛



僕はDVDの棚に案内し、

おすすめの映画を探す。



恋愛映画がいいだろうけど、

思いつかない。


少し後ろを歩く彼女に神経が集中しまともに考えることが出来ない。






「ーーー彼のこと

そんなに好きじゃないの」



ポツリと呟く彼女をみた。



「・・・寂しいんだよね。

だから一緒にいるの」


「そう、なんですね」


「うん。

ねぇ、あなた私のことどう思ってる?」


「僕・・・ですか」



僕の気持ちが見えてるのだろうか、バレてるのだろうか。


バクバクと心臓が鳴る。




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