元、悪女の幸せ探し
忘れかけた頃にやってくる
あまり眠れなかったルーナ
「卒業、式」
眠い頭を働かせてドレスに着替えるルーナ
元のルーナの記憶もあったおかげで言葉、作法、人間関係に困ることはなかった
「憂鬱だわ…」
そう思っていても時間はやってくる
「ルーナ様!ごきげんよう」
「ごきげんよう」
部屋から出て講堂に向かうにあたりルーナの取り巻きの王女達が挨拶にやってくる
「顔色が優れませんが、大丈夫ですの?」
「え、えぇ。少し寝不足なだけですわ」
取り巻きに顔色を言われたが仕方がない
ツボミの豹変に不安が募るばかりだったのだ
「(何事もありませんように)」
そう思っていたおかげか何事もなく卒業式は終わりを迎えつつあった
しかし
「ここで、空の国の第1王子、レオン様から重大な発表がございます」
そのアナウンスにざわつく講堂
レオンはステージに立ち周りを見渡す
そしてルーナとばちっと目があった
「ルーナ・エトワール殿。こちらへ」
急に名前を呼ばれ注目を集めるルーナ
「(ああああ忘れてたああああ)」
すっかりゲームのことを忘れていたルーナは思い出した
今、この時が分岐点だったことを…
分岐点はこのアナウンスの前に王子を選択できる
そして選択をした後に生徒全員にルーナがその王子の婚約者として正式発表され、王子と共に国へ行くというシナリオだった
そしてルーナと一緒にヒロインもその国へ客として住むことになっている
「は、はい」
ここは逃げたいが、逃げたら王子に恥をかかすことになってしまうため仕方なく壇上に上がるルーナ
「この場を借りて、わたくしレオン・スカトゥールとルーナ・エトワールの婚約を発表します」
その発表にざわつくが盛大な拍手が送られた
「これから、共に支え合っていこう、ルーナ」
そうレオンからいわれ赤面するルーナだった
「(そりゃ推しから微笑まれたら死んじゃう)」
しかし、その拍手の中に良く思わない人が密かにいたことは誰もわからなかった
「卒業、式」
眠い頭を働かせてドレスに着替えるルーナ
元のルーナの記憶もあったおかげで言葉、作法、人間関係に困ることはなかった
「憂鬱だわ…」
そう思っていても時間はやってくる
「ルーナ様!ごきげんよう」
「ごきげんよう」
部屋から出て講堂に向かうにあたりルーナの取り巻きの王女達が挨拶にやってくる
「顔色が優れませんが、大丈夫ですの?」
「え、えぇ。少し寝不足なだけですわ」
取り巻きに顔色を言われたが仕方がない
ツボミの豹変に不安が募るばかりだったのだ
「(何事もありませんように)」
そう思っていたおかげか何事もなく卒業式は終わりを迎えつつあった
しかし
「ここで、空の国の第1王子、レオン様から重大な発表がございます」
そのアナウンスにざわつく講堂
レオンはステージに立ち周りを見渡す
そしてルーナとばちっと目があった
「ルーナ・エトワール殿。こちらへ」
急に名前を呼ばれ注目を集めるルーナ
「(ああああ忘れてたああああ)」
すっかりゲームのことを忘れていたルーナは思い出した
今、この時が分岐点だったことを…
分岐点はこのアナウンスの前に王子を選択できる
そして選択をした後に生徒全員にルーナがその王子の婚約者として正式発表され、王子と共に国へ行くというシナリオだった
そしてルーナと一緒にヒロインもその国へ客として住むことになっている
「は、はい」
ここは逃げたいが、逃げたら王子に恥をかかすことになってしまうため仕方なく壇上に上がるルーナ
「この場を借りて、わたくしレオン・スカトゥールとルーナ・エトワールの婚約を発表します」
その発表にざわつくが盛大な拍手が送られた
「これから、共に支え合っていこう、ルーナ」
そうレオンからいわれ赤面するルーナだった
「(そりゃ推しから微笑まれたら死んじゃう)」
しかし、その拍手の中に良く思わない人が密かにいたことは誰もわからなかった