元、悪女の幸せ探し

やっぱり王女様

学園を卒業して皆が自分の国へと帰る


それは実に4年ぶりである



「ただいま帰りました、お父様お母様」



「綺麗になったな、ルーナ」



「立派なレディになりましたね」



学園生活最後のお茶会はとても有意義なもので


多分こんなお茶会は2度とないと思っていたルーナ


それもそのはず


これから各国の王女達は嫁ぐためそう簡単に会うことはできなくなる


しかしこの世界では魔法というものが存在している


転移魔法を使えば容易いが転移魔法は国の王のみに許される魔法であるためそこらへんの王女には使うことができない魔法であった



「あまりゆっくりはしていられないのよね。空の国へ行く準備をしなくては」



ルーナの母、王妃エリザベータは女官を呼びよせる



「出発は1ヶ月後です。それまでに完璧に準備を整えなさい。近々レオン王子が来訪される予定ですから」



「わかりましたわ。今日は疲れましたのでお部屋で休ませていただきますわ。おやすみなさい、お父様お母様」



「良い夢を」



ルーナは自室へ戻るとラフなドレスに着替える


ルーナの両親はとてもルーナを溺愛しており、それは国民に知れ渡っていた



「ふぅ…しばらくはゆっくりできそうですわね」



ルーナはそう呟くと夢の中へと落ちていった
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