ロマンスがありあまる
第3章・専務の元カノが現れました。
私が秘書課に異動になって、専務の秘書になって今日で2週間を迎えた。

相変わらず、専務に婚約者になれと迫られていた。

もうここまでくると、セクハラだパワハラだと言って訴えてもいいですかね?

「最初にドアを開けた人が私って…」

社長に言われてあいさつに行っただけだっつーの。

心の中で呟くと、私は息を吐いた。


秘書課の仕事も2週間経つと、だいぶなれてきた。

その日もいつものように仕事をしていたら、電話が鳴った。

「はい、こちら秘書課です」

亀田さんが電話に出た。

「えっ…ああ、はい」

彼女の様子に私は仕事をしていた手を止めた。

何かあったのだろうか?

「すぐに専務に伝えます」

えっ、何なの?

専務を出した亀田さんに、私は訳がわからなかった。
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