ロマンスがありあまる
結婚前のいい思い出って…えっ、どう言うことなの?

つまり、稲荷さんには結婚相手がいるって言うことなのよね?

「わ…私はあの人とは別れて、あなたを選ぼうと思ってたの。

顔はいいし、地位も家柄もとてもいいし、性格もいいし…躰の相性だってよかったじゃない!」

稲荷さんは言い返した。

か、躰!?

ABCで言うならば、Cまで行きましたって言うことですよね!?

マジか…いや、つきあっていたならばCになってもおかしくはないか。

…さて、私は何の話をしているんだ?

と言うか、巻き込まれる前に早くここから退散しよう…。

気配を消してその場から立ち去ろうとしたら、
「結婚前の思い出作りをしたいからつきあってと言ったのは君からじゃないか」

専務が稲荷さんに言い返した。
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