ロマンスがありあまる
第4章・専務に××されました。
場違いだなと、私は心の中で呟いた。

周りにいるのは大手企業の社長だ政治家だ投資家だ芸能人だとか…仕事とは言え、自分の存在は本当に場違いである。

いわゆる、“セレブの人たちが集まるパーティー”の中で専務の後ろをついて行くのが精いっぱいだ。

そのパーティー会場は、“セレブ御用達”で有名な高級ホテル『エンペラーホテル』の最上階で行われていた。

前を歩いている専務に視線を向けると、背中越しからなれているその様子が伝わった。

さすが、大企業の息子である。

こう言う場所は何回もきているだろうから、そうたいしたことはないんだろうな。

セレブの人たちとなれたように談笑をしているその姿に、自分が場違いな存在であることを思い知らされるのだった。

あーあ、もう早く帰りたい…。

こんな場違いなところからとっとと抜け出して、早く家に帰って早く寝たい…。
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