ドキドキ同居しています
秘密の片思い
毎朝、目覚まし時計が鳴る5分前に、私の部屋のドアがそっと開く。

私のベッドの横で足音が止まり、

おでこに柔らかい感触がして、


「茉莉香、朝だよ。起きて♪」

優しい声が聞こえてくる。


そっと目を開けると、すぐそばにはお兄ちゃんの綺麗な顔。


「ごはん出来てるから、すぐに降りてきて」

お兄ちゃんはにこっと笑うと、私の頬にキスして階段を降りて行った。


血の繋がりのないお兄ちゃん。

私の本当の両親は亡くなり、引き取り手の無い赤ちゃんだった私を、今の両親が引き取ってくれたらしい。
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