ドキドキ同居しています
でも、いつかお兄ちゃんを諦めなくちゃならないなら、少しでも早い方がいいのかな……。

「あ、それから、土曜日カラオケだからね。1時にこの駅に集合」

「わかった……」


それから学校に着くまで、智沙と理乃の話し声がしてたけど、頭の中はお兄ちゃんのことでいっぱいで、何を言ってるのか全く聞いてなかった。


お兄ちゃん……智沙や理乃とデートしちゃうんだ。

もしかしたら、これからだって、たくさんの女の子とデートしたり、付き合ったりするのかもしれない。


カッコいいお兄ちゃんが、今まで彼女を作らなかったこと自体、不思議で仕方なかったくらいだもん。
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