ドキドキ同居しています
見事なキャラ弁が眩しい!

海苔をハサミで切ったり、ピンセットで並べたような細かい作業を施した、お兄ちゃんの手作り弁当。

ハート形に切られた人参やチーズが気になるけど、見なかったことにしよう。


「わぁ~♪ お兄ちゃんって、すごく器用!
私こんなの作れないよ~。可愛いクマさんもいる~♪」


「茉莉香は作れなくっていいんだよ。
ずっと、俺が作ってあげるから♪
さっ、早く座って食べて」


お兄ちゃんはさりげなく私の肩を抱き、テーブルまで連れてゆき、椅子を後ろに引いて座らせてくれた。


「今日もかわいいね」と言って、さりげなく私のセミロングの髪を撫でる。


イケメンのお兄ちゃんが言うと、こんなセリフも不思議とキザに聞こえない。
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