ドキドキ同居しています
「お兄ちゃんの作るおかずなら何でもいい。
 何でも美味しいから♪」

「そう言ってくれると作り甲斐があるよ」


私が美味しそうに食べていると、お兄ちゃんが私のそばに来て。

「茉莉香、米粒ついてる」

と、言うやいなや、私の頬に手をかけて自分の方を向かせ、

私の口の端に付いてたらしい米粒を舐め取ってしまった。


「……」

真っ赤になって固まる私。


「米粒とれたよ。茉莉香」

お兄ちゃんはご機嫌で、私の隣に座り朝食を食べはじめる。
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