ドキドキ同居しています
「今日の須王、すごく綺麗だった……。
夢中になるくらい目が離せなかった……。
お願い……付き合って……」

瀬名くんが私を抱きしめてくる。


私は瀬名くんが捻挫している左手のほうから体をすり抜けて逃げた。


「須王!」

瀬名くんが追いかけてきて私を捕まえる。

「本気なんだ!ずっと前から須王のことが好きだった」

瀬名くんが真剣な顔で私を見つめてる。


「私、好きな人がいるの。だから、付き合えない……」

瀬名くんは私の腕を離してくれない。
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