【短】大阪らばーず

俺も夜は仕事入ってへんかったし、最近総務から秘書課に変わったて言うてた彼女も昨日の電話ではそないに忙しくないって話してたから。


勇気を出して、切り出してみようとしたんやけど…。



「な、なぁ、…今日の夜、外で会われへん?」



ドキドキが口から飛び出して、そのまま声がぎこちなくなった俺に、彼女からの返事は想像以上のテンションで。


「え…本当?やだ、凄く嬉しい!有難う、流星。大好き!」


いつもはなかなか言うて貰えない「好き」っていうオプション付きの返事に、俺は思わずスマホを握り締めて幸せを噛み締めた。


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