永遠に叶えたい愛がある。
次の日。
昨日は雨が降りそうなどんよりとした天気だったが、それが嘘みたいに雲一つない空。
夏の日差しがさんさんと地面を照らしていた。
「おはよっ!」
教室に入るなり早希を見つけると私は勢いよく走り早希の肩を叩く。
「紗英!」
私の顔を見るなり心配そうな顔をした早希。
私は笑顔を向けた。
「その顔は…うまく行ったんだね?」
早希の顔が徐々にニヤニヤとしていく。
「へへ、うまくって言うかなんて言うか。でも大丈夫、早希のおかげだよ」
また後で話すね、と言って私は自席に着いた。
正直、早希が外通路に来てくれなかったらどうなっていたかわからない。
宗平の顔を見た瞬間に逃げていたかもしれない。
宗平に会わずして帰っていたかもしれない。
何にせよ、今幸せな気分でいれるのは早希のおかげ。
それに、早希にあの言葉をもらわなければあんな大胆な発言もできなかったと思う。
何度もあの時のことを思い出しては恥ずかしくてジタバタした。
何もかも初めてな癖によく平気であんなことを言ったもんだ。
『もう一回…して』
二度とあんなことは言えない。
はず。