永遠に叶えたい愛がある。
走ってみたはいいものの。
どこへ行ったらいいんだろうか。
2年生の教室に行くのにはかなりの勇気を必要とするし…
「あ、外通路!」
思い付きがついつい口から出てしまう。
階段を駆け下り、外通路へと繋がるドアを開けた。
いつものベンチへ駆け寄ると宗平の姿はなく、一息吐いて一先ずベンチへ腰かける。
「私は一体何をしようと…」
勢いで来たものの落ち着いてみると、自分がしようとしてたことに驚く。
もし宗平の姿を見つけていたら、その場で“好き”と言えてただろうか。
いやいや、他の生徒の目もあるしさすがの私でも。
正に我をうしなう行動をしていたかもしれないと思うと鳥肌が立った。
全く、早希も無茶なこと言うよなー。
って早希の話、聞きそびれたし。
なんだか踏んだり蹴ったりだ。
「さーえ」
太陽を見上げてそんなことを思っていると、後ろの方から名前を呼ばれた。
後ろを振り向くとにんまりと笑った、
「雄先輩!」
がいた。