永遠に叶えたい愛がある。
「日曜日なら痛みも楽になるだろうし、出掛けられるんじゃない?」
お母さんが意味深な笑みを浮かべている。
「それって、助けてくれた男の子…よね?」
何でもお見通しですか。
なんだか嘘をついてもバレてしまうような気がする。
「…たぶん」
ここは素直にそう答えた。
「最近なんだか女の子っぽくなったなって思ったら、そういうわけだったのねえ」
上から下へ、下から上へと私をじっくりと見るお母さん。
急に恥ずかしくなって、
「ちょっと!やめてよ」
とそっと腕を動かして体を隠した。
「今度連れて来てね。ちゃんとお礼もしなくちゃ!紗英を助けてくれたんだし」
その期待に応えられたらいいのだけれど。
「あ、うん…」
きっとそれは実現しないだろうな。