永遠に叶えたい愛がある。
予鈴の音とともに私たちは自分のクラスへと戻った。
教室に入り早希の席へと視線を向ける。
頭を抱えて机に伏せる早希の後姿を見てなんとなく左側の胸のあたりがもやもやとした。
でもどうしたらいいのかわからなくて、私はそのまま席に着くしかなかった。
私の唯一の理解者に相談したいところだけれど、その人が早希だから行き止まりだ。
何もしてあげられない自分の未熟さに腹が立つ。
再び早希の後姿を見て泣きたくなった。
ふるふると頭を左右に振る。
きっと泣きたいのは早希の方だ。
ガラガラとドアが開く音が聞こえると担任が教室に入ってきた。
日直の号令の後に担任が夏休みについて話し出す。
来週から楽しい夏休みが始まるかと思っていたのに、なんだか雲行きがあやしい。
一体どこから紐解いていけばいいというのだろう。