永遠に叶えたい愛がある。




まさか、宗平も綾美さんにわかるようにここの場所を選んだのだろうか。



なんて考えすぎかもしれないけど。



「そうだ、体の方は大丈夫ですか…?入院したって聞いてましたが」



って私も少しだけど入院してたんだよな、同じ時期に。



「あ、はい。兄が帰ってきてからは傍にいてくれたので、元気になりました」



そう言うと綾美さんはにっこりと笑った。



「そうですか…よかったですね」



そう言っておきながら、なんだか心臓がチクチクと痛む。







綾美さんがそんな状況にならなければ宗平と一緒にいれたはずなのに。



私だって傍にいてほしいと思っていたのに。



私の恋はまだ始まったばかりだったのに。



…ってだめだ、こんなこと考えちゃ。



自分の中にこんな真っ黒な考え方をする心があったなんて。



でもそう思って必死に掻き消そうとするのに、じわじわと何かが支配しようとする。



抵抗すればするほど、それが追い詰めてきて胸が苦しくなっていく。




どうしていいのかわからなくて、胸のあたりをきゅっと握った。


 

「ごめんなさい…」







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