永遠に叶えたい愛がある。



さらに不安が過る。


ここでの“ごめんなさい”の意味とは一体なんだろうか。



そう発してから綾美さんからの言葉はなく、ただただ時間と何とも言えない空気が流れる。



今は時計の秒針の音とセミの声すらも私にとっては不安要素でしかない。



「…今までみっともない姿ばかり見せてしまいましたね」



緊張で力んだ体が弛む。



少しほっとした。



なんとなく考えてしまった一番最悪な意味ではなかった。





たぶん綾美さんも言葉を一つ一つ選んでいるのだろう。



綾美さんには私がどのような姿で映っているのかはわからないけど、少なからず気持ちいい感じではないことくらいわかる。



「…いえ、大丈夫です」



駅で会ったときも、体育館で会ったときも、もちろん今も綾美さんの表情は悲しみで溢れている、そんな感じのものばかりだ。




「つい、周りが見えなくなっちゃうですよね…ダメなところだってわかってるんですけど」




そんなのは私だって同じだ。



いくらだって周りが見えなくなることなんてある。




でも、それを教えてくれる人たちがいて救われている自分がいるんだ。




気づけているだけ綾美さんはすごい。


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