永遠に叶えたい愛がある。
さっきの出来事は一体なんだったのだろうか。
数分のことだったが、夢でも見ていたのだろうか。
気持ちを落ち着かせて、思い返してみる。
“少し可愛くなった?”
“その方がいい”
意味がやっと理解できた。
私、谷岡宗平に誉められた。
答えが出たと同時に一気に体が熱くなる。
「なにこれやばい、沸騰しそう」
両手で頬っぺたを触ってみると明らかに熱い。
こんなの初めてだ。
熱くなりすぎて、いても立ってもいられず壁に寄りかかってしゃがみこんだ。
「うわー…」
さっきの状況をフラッシュバックさせる。
夕日に染められた谷岡宗平の顔を思い出した。
やばい、これはなんかやばい。
私は慌てて思い浮かぶ状況を消そうとした。