永遠に叶えたい愛がある。

学園祭までのカウントダウン






「紗英~?今朝正面玄関で男といたって?しかもイケメン二人と」




1限目の終わり、ニヤニヤしながら向かってくるのは何やら楽しそうなことでもあるような顔をした早希だった。




そんなのどっからの情報だ。




「イケメン二人って…中学の先輩だよ」




一人は違うけど。




得意気に私の前の席に腰かけると両肘を机に付いて、手のひらに顎をのせニヤニヤを倍増させた顔を見せる。




「噂によると片方、谷岡先輩だったとか」




「え?なんで知ってるの?」





まさかの名前に驚いた。





「え、本当に谷岡先輩だったの!?中学違うよね?」





質問してきた早希も驚いた顔をしている。




そんなにおかしな組み合わせだったのか?





「もう一人の雄先輩と同じ中学で、谷岡宗平とは何て言うか知り合いのような知り合いじゃないような」




うーん。
言葉って難しい。

友達でもないし知り合いというほど知らないし。





「あ!バスケの繋がりか!」





閃いたのか右手をグーにしてパーにした左手を早希がぽんっと叩いた。






「うん。まさにそれ!」




それなら私もしっくりくる。




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