永遠に叶えたい愛がある。




「2年生のあなたが1年生の階に何の用ですか」





周りの視線が気になる。



でもとりあえず一応話だけは聞いてみよう。











「チクワお前委員会なに?」




腕を組んで壁に寄りかかる宗平。



どこのお偉いさんだよ。 







って言うか、今なんて言った?






「…はい?」





予想もしてない質問に目をパチクリ。



急になんなんだ。




「クラスで決めただろ、委員会」





そんなの入学してすぐにわけもわからず適当に選んだけど。





「学祭実行委員会だけど、それがなに?」




そんなどうでもいい話やめてすぐに席に帰りたい。





「今日の昼休み委員会があるって渡された紙に書いてなかったか?」





そう言えば。




先週予定表が配られたっけ。




まだ先のことだと思ってそれきり机の中にしまいっぱなしだ。





「やばい…忘れてた。今何時!?」




たしか開始時間は12時半から。



慌てて時計を見ると12時40分。



一気に血の気が引いた。




「呼びに来てやったんだ、行くぞ」




「わっ…」




固まる私の腕を引っ張り歩き出す宗平。




きゃーと黄色い声が聞こえてきた。



悲鳴をあげるほどの光景なのかこれは。



なんか恥ずかしいぞ。







縺れた足を宗平のスピードに正して必死に歩く。






あーあ、やってしまった。




惜しくも学祭委員会だけはクラスから一人しか選出されなくて、きっともう一人いたらこんなことにはならなかっただろうに。




真面目に過ごそうと思っているのに、この前のことといい内申に響かないだろうか。







それに、こいつ宗平が何故に私を迎えに来たのか。










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