永遠に叶えたい愛がある。
バスの座席に座って頭の中を整理してみる。
日曜10時白岡駅で待ち合わせ。
待ち合わせって誰かが来るんだよね?
「うーーーん」
どう考えても宗平しか思い浮かばなくて。
自然と顔がにやけてしまう。
私嬉しいのか?
そんなはずないのに。
「えーーー、それって好きってことだよ」
その声にハッとした。
その方に向くと、前に座っている女の子二人の会話だった。
あ、なんだ。びっくりした。
自分のことかと思い、心臓がバクバク鳴る。
え?自分のこと?
なんでそう思ったんだろう。
「まさか…」
私、宗平のこと好きなのか?
いやいや、ありえない。
でも、そう考えるとこのトクトクした鼓動の理由がわかる。
宗平のことを考えると初めて味わう感覚。
今までに知らなかったこの気持ち。
まずい、これはまずい。
でも、いつも宗平に頭の中を支配されていて、もうそう考えるしかなかった。
私、宗平のことが好きなのかもしれないーーーーーー