永遠に叶えたい愛がある。
「なんでそんな後ろを歩いてるわけ?」
赤信号で立ち止まると同時に宗平が振り向いた。
「いやーなんとなく?」
どこを歩いていいのかわからない上に、この赤いであろう顔を見られずに済むならと後ろを選んだのに。
「はい、こっち。後ろだと話もできねえ」
「わっ」
宗平は私の腕を引くと横に私を立たせた。
腕と腕がぶつかる。
それだけでも私の鼓動は加速していく。
「最初はハンズに行って……」
宗平が今日の行程を話しているが全く耳に入ってこない。
いや、入ってきても脳が処理をしてくれない。
ちゃんとしなきゃいけないのに、どうしたらこのドキドキは静まるのだろうか。
「…わかったか?」
「うん。だ、大丈夫」
なんて、ほとんど聞いてないに等しいのに。
落ち着け私。
今からこんなんじゃまずいよ、まずすぎる。
まだ今日は始まったばかりだ。
しっかりしないと。