永遠に叶えたい愛がある。
「誰にも言うなよ?お前しか知らないからバレたら犯人はお前だ」
犯人だなんて、恐ろしい。
「…わかりました。でもなんで秘密なの?」
「女達にバイト先に来られたら困る」
なるほど。
それはなんとなく想像できる。
宗平がカフェでバイトしてるとして、あの女の先輩たちが窓の外から見てたり…
あるいはお客さんとして毎日…
想像するだけでゾッとした。
「わかった。誰にも言わない」
それから残りの買い物を終えて、私たちは白岡駅に向かっていた。
ショップの袋の数も5つを越えて手にいよいよ疲れを感じ始める。
気づけば宗平の手には大きい袋ばかりで、私の手には小さい袋ばかりだ。
なんだかんだ言って然り気無い優しさにもまたドキドキが募る。
「それ、重くない?」
「スポーツマンなめんなよ」
口は全く優しくないけど。
そんな言い方されてるのに、嫌な気分はしない。
「なに薄笑いしてんだよ」
宗平を見るといつの間にか私を見ていた。
横を歩いてるとお互いの顔を見ることは少なくて、だから油断した。
まさか見られているとは。
「別に笑ってないよ」
「笑ってんじゃんかよ。気持ちわりいな」
「笑ってないってば~」
でもなんだかこんなやり取りがくすぐったくて。
もっともっと感じていたい
そう思った。