永遠に叶えたい愛がある。




「…綾美なんでここにいるんだよ」





抱きついてきた女の人を離そうともせず、前を見つめたままの宗平は聞いたこともないような低い声で言った。





「探してたの、宗平をずっと探してた」





綾美と呼ばれるか女の人はさらにきつく宗平を抱きしめ顔を埋める。




籠った声だけが聞こえてきた。


   






たぶん、泣いている。









私はただ見つめるしかできない状態。




荷物のせいで痺れている手も今はなんだか気にならなかった。

  




 


「なんで…探すんだよ」




絞り出すようなか細い宗平の声、なんだか今すぐにでも泣き出してしまいそうな声な気がして







「宗平…?」




思わず私は名前を呼んでしまった。




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