永遠に叶えたい愛がある。






一番近くの音を聴こうとすると、そよそよと吹く風が奏でる音。




意識を向けると遠くの方からは昼休みを楽しむ賑やかな声。





私たちの間に流れる空気はとても静かだった。









「…妹、さん?」





昨日の白岡駅での光景が蘇る。




腰よりも少し上まで伸びる綺麗に整えられた少し明るめの髪の毛を揺らし、宗平に抱きつく細身の後ろ姿。




私を見る大きな瞳は少し潤み、形のいい鼻と形のいい唇。




宗平に似てるかと聞かれれば何となく似てるかな?と思うけど、あくまでも“いいパーツ”っていうことを思い出せるだけで、ちゃんとは思い出せない。




ただちゃんと思い出せるのは、私の“戸惑い”だけ。







「事情があって今は一緒に暮らしてないんだけどな」






「…そっか」









でも、だったらどうして彼女は






『探してたの、宗平をずっと探してた』






なんて言っていたんだろう。







だったらどうして宗平はこんなに…






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