永遠に叶えたい愛がある。
けど。
私って宗平に女の子扱いされてない気がする。
そう言えば、初めて会ったときも女の子って認識されなかったんだよね。
けちょんけちょんにされたような。
いっつもバカにされてる気もするし。
なんで私はそんな奴がいいんだ?
なんで私はこんな男が好きなんだ?
ぐしゃぐしゃに髪を乱されながらふと思った。
あー何だかいろいろと思い出したら沸々と怒りが。
「ちょっとバカにしないでよね!」
頭に乗る宗平の手を両手で離した。
浮いた髪が空気でふわふわする。
いろいろ思い出して気づいたらそんな言葉を発してた。
「バカにしてねえよ」
じゃあなんだって言うんだ。
なんだかよくわからない思いと感情が込み上げてきて、鼻の頭が熱くなった。
「そんな顔すんなよ」
宗平の顔が一気に曇る。
さっきまで笑ってくれていたのに。
完全に私の選択ミスだ。
こんな顔をさせたいわけじゃないのに。
「ごめん」
宗平の手が伸びてきたかと思うと今度は私の頬を包んだ。
「…っ」
急な転回に付いて行けない私の思考回路。
「俺はお前が可愛くて仕方ないんだよ」
え?
今なんていった?
「宗平!」
宗平の言葉を理解しようと頭を働かせていたのに、宗平を呼ぶ大きな声にプツンと途切れてしまった。