曇りのち晴れ
初めてのエッチは中学の時だった。キモいオッサンに8万で売ったのを覚えてる。それ以来男性が怖かった。でもふうちゃんは違った。毎日疲れているのに私を気遣い毎日抱き締めて眠ってくれた。

今日こそと思ってます。今日は何てったって、今日は付き合って3ヶ月の記念日。何かを残したい。
言葉にするのは怖くてメールにして送った。返事は


「嬉しいよ、今日は早く帰るよ」

と返って来た。
ドキドキする。ちゃんと出来るかなとか、無駄毛処理したかなとか色んな考えて赤くなったり落ち込んだり、その日1日は忙しかった。

ふうちゃんはいつもより早く帰って来た。まだ日も昇って無い。

「お、おかえり」


「ただいま。」



チュッと軽いキスをした後で私達は結ばれた。
好きな人とのエッチってこんなに幸せなんだね。今はもう何もいらない位幸せ。
そう思いながら私はふうちゃんの胸に顔を埋めて眠った。


幸せな日々。あっと言うまに一年がすぎ



「うそ…」



子供が出来た。妊娠検査薬を落としそうになりながらリビングに走りメールを打った。


「私赤ちゃん出来たみたい。」




メールは返って来なかった。
不安が募る産むなって言われる…どうしたらいいの…


いつの間にか朝になって、ふうちゃんは帰って来た。



いつものふうちゃんと違う…



見ただけですぐ分かった。鋭い目をしてドアを締め、荒々しく鍵を閉める。



「ふ、ふうちゃん?」



パシンッ


乾いた音が響いた。痛みに気付いた時は遅かった。私の上に馬乗りになりふうちゃんはきが済むまで殴り続けた。



血の味がする。



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