曇りのち晴れ
お父さんお母さんは知らない。私がリストカッターだと言うことも、いじめにあっている事も。


最近は学校に行かず、不登校児のユカの家に転がり込み、親に連絡の行かない様、一限受けて帰ったりしていた。
勉強?そんなの塾でたっぷりしごかれた。高校の問題も少し解ける私にとって数学なんて算数みたいな物だった。
学校では

「病弱な頭の良い女の子」
で通っていた。
何故病弱かというと何かと病名を使っては帰っていたからだ。


勉強とユカそれだけあれば良かった。生きていけた。他に何が要るの?


私には欠点があった。

「恋愛意識」がまるで無かった。
バレンタインなんてユカにあげるチョコだけだった。
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