曇りのち晴れ
山上さんとはすぐ打ち解けた。「山ちゃん」と呼ぶ事にした。



山ちゃんは人形好きで、私も大好きだった。リカちゃんやブライス、色んな話をした。

NGだった病気の話をしたりリストカットの話で盛り上がった。特に盛り上がったのは薬の話。私は知識豊富だった。その時私の頭は薬の辞典の様に薬の名前はすぐ分かっていた。



その後アユミと言う同い年の子が入院してきた。その子ともすぐ打ち解けた。

お母さんは私達三人を子供の様に育てた。
病棟の食堂では子供の私達には栄養が足りないと行って外出許可のあるお母さんは温泉卵や納豆、豆乳に刺身、色んな物が食堂の机に並んだ。看護師に注意されているお母さんの姿を見たがお母さんは断固として毎日続けた。
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