混 迷

···一緒に逝こう



赤ちゃんを失った咲空は、
心を失ったように
表情もなく
笑わない、食べない、寝れない
日々を送っていた。

家に戻っても変わらず
ベットからでることもなかった。

私は四年になり
大学にも行かなくてもよかったから
私が咲空に昼間はついて
おばさんと詠斗のおかあさんが
夜、交代で咲空についていた。

その日は、
おばさんの帰りが少し遅れた。

だが咲空は、ベットからでることも
なかったから⋅⋅⋅⋅⋅⋅
少しの間、咲空が一人だけになった。

おばさんが帰りつくと
咲空がいなくて
大騒ぎになり
部屋中を探したら
赤ちゃんの小さな骨を入れて
保管している部屋で
倒れていた。

咲空は⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
⋅⋅⋅⋅⋅⋅手首を⋅⋅⋅⋅⋅⋅切り⋅⋅⋅⋅⋅⋅
⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅血だまり⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅の⋅⋅⋅⋅⋅⋅中にいた⋅⋅⋅⋅⋅⋅

おばさんは、錯乱状態になり
大変だった。
咲空は、病院で手当をされたが
目を覚ますと涙を流していた。

まるで⋅⋅⋅⋅⋅⋅
生きていることを⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
残念がるように⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。

私とおばさんは
何度も何度も咲空に語り続けた。

だが、咲空には届かずに
咲空は、何度も同じ事を繰り返した。

佳子おばさんの精神に限界が
来たときに
私は、
「咲空、生きてるのが辛い?
それなら、生きるのやめようか?
私は、咲空を一人では
やれないから一緒に行くよ。
一緒なら寂しくないよね。」
と、言って
小型ナイフを二つ用意して
一つは咲空の前に置き
もう一つを私の手首に当て
引こうとしたら

咲空が・・・
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅や⋅⋅⋅⋅め⋅⋅⋅⋅⋅てっ⋅⋅⋅⋅!!⋅⋅⋅⋅⋅」

と·····あれ以来はじめて
言葉を発した。

佳子おばさんは、
その場に座り込み
咲空は泣き続け
私は咲空を抱き締めた。
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