混 迷

···父亡くなる

仕事が終わってから
華は、詠斗と
咲空の元に来ていた。

そこで、今日会社で聞いた事を
詠斗と佳子に話した。

「えっ、本当なの？」と、佳子。
「どうしたら・・・」と、詠斗。

実は、羚の会社の
デザインや設計について
勉強をさせてほしいと
社長が羚に直々に
お願いしたらしい。

羚は、かなり渋ったらしいが。

羚は、勉強に関しては
依存はなかったが
咲空と同じ空間にいることもだが
親と同じ日本にいることが
嫌だったのだ。

咲空が勤める飛鳥建設は、
建造物だけでなく
トンネル造りや
ダム建設にも力を入れている会社だが、
今回、住宅部門も新設される事に
なったのだ。

だから、社長は自分が
気にいっている
羚の会社に教育をお願いした。

半年ほど
教育を行う事が
決まったようだ。

羚は、頻繁にではないが
日本とアメリカを行来する
事になった。


そんなとき
父、晴敏が亡くなった。