混 迷

···羚


葵から連絡が・・・
「兄さん、まだ日本?」
「ああ、日本にいる」
日本に滞在しないといけないのが
億劫で、言葉にとげが出ていた。
それを葵は察知して
「どうしたの?何かあった?」
「嫌、大丈夫だ。
それより、どうした?」
「あっ、うん。
親父が亡くなったんだ。
葬儀に出席してほしい。」
「そうか、でも俺は・・」
「兄さんは、長男なんだよ。
喪主は、母さんだけと。
俺は、兄さんにも出てほしい。」
「・・わかった。」
「時間と場所は、また連絡する。
兄さんは、いつものホテルでしょ。」
「ああ。」
と、葵と話して電話をきった。

あの人は、俺の父親なんだろうか
愛情の一つも感じたこともない
亡くなったときいても
何も感じない
まあ、御互い様か・・・・

だが・・・
葵の頼みだ・・仕方ない。
副社長で顧問弁護士のアルに
連絡した。
しばらく日本に滞在すると。

飛鳥建設の勉強会には、
サムとベン・キースが
入れ替わりに当たる
と、言う事になった。
彼らは多忙であるために
スケジュールの調整をして。
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