混 迷

···最後の日本


今日で飛鳥建設の研修は
終わりとなるので
俺は、アルと日本に向かった。

今回で日本に来ることは
ないかもしれないからと
アルが楽しみにしていた。

俺には、わずらしい事で
あったが・・・
はぁ・・しかたない。

飛鳥建設に出向き
飛鳥さんに挨拶をした。
飛鳥さんからは
いたく感謝されたが‥‥‥。

飛鳥さんも良い社長さんで
会社の事をよく考えている。
これからも伸びる会社だと思う。
後は、社員次第だろう。

今日受付には、咲空の姿はなかった。
まあ、休憩中かもしれないが・・
もう、咲空とは会うことはない。
俺は、いつになった、
前に進めるのだろうか・・・

そこに・・
「リョウ、行こうか?」
と、アル。
「ああ。
で、どこに行きたいんだ?」
「うん。ちょっとね。
   まあ、行けばわかる。」
と、言ってさっさと
行ってしまった。

アルはタクシーに乗り込むと
場所を運転手に告げていた。

俺は、葵から電話があり話していたが
タクシーが止まったので
電話を切り、タクシーから
降りたった。
< 57 / 88 >

この作品をシェア

pagetop