混 迷
※※その後

葵と佐々木弁護士とアルは
雛と里に会い、すべてを話した。

里は、今さら・・・だとか
雛に悪戯ないんだから
関係ない・・とか
騒いでいたが

葵から、
「母さんは、人として欠落してるよ。
兄さんに対しても。
兄さんがいるとわかっていて
親父と結婚したんだよね。
なのに、邪険にしたり
いじめたり・・
そんなこと間違ってるよ。
兄さんがどんなに辛い思いを
しながら生きてきたか

それに雛を甘やかすから
あんな事件をおこすんだよ。

雛のせいで、三人の命がなくなったかも
しれないんだよ。
知らない、関係ないでは
すまされる問題じゃないんだ!!

咲空さんは、長い年月苦しんできたんだ。
俺達に何もしていない、
害も与えたことのない人だよ。
咲空さんの人生を返してやることは
もう、できないんだよ。」
と、言っても
里はブチブチ言っていたが
雛は・・・
「ママは、黙っていて!」
「えっ、でも、雛」
「ごめんなさい。
私、咲空さんが
事故にあったのも
お子さんをなくしたのも
それから不安定になっていたことも
知らなくて⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
本当にごめんなさい。

私は、ただ羚ちゃんが私と葵以外に
心を許している事に驚いて
なんだか、許せなくなって
葵がいないときに
羚ちゃんから咲空さんを
引き離す計画を立てたの。

羚ちゃんは、私や葵に甘いのも
知っていたから⋅⋅⋅⋅⋅⋅
優しいのも知っていたから⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅

あの時、私は
咲空さんが羚ちゃんから
離れていけば良いと
思っていただけ。

怪我をさせようとか
壊してやろうとか
思っていなかった。
でも、私は甥っ子か姪っ子を
失わせた?と言うことですよね。」
と、頭をたれた。

アルは、
「亡くなった子は、
男の子だったそうです。」
と、言うと
みんな息を飲んだ。
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