混 迷
※※日本
アルと話してから
アルが日本の佐々木弁護士と
連絡を取り確認してくれた。
咲空と咲空の家で佳子さんも
一緒にあう。
佳子さんも一緒にと
俺がお願いした。
咲空が、またふるえたら
倒れたら
と、不安になるが
約束の日時に咲空の家に
伺った。
「羚君、おかえりなさい。」
と、佳子さん。
「ただいま帰りました。
佳子さん、無理なお願いをして
申し訳ありません。」
「あら、いいのよ。
さあ、どうぞ」
「はい、おじゃまします。」
リビングに行くと
咲空がソファに華と
座っていた。
咲空は華と手を繋いでいた。
やはり・・ダメか・・
と、思っていると‥‥‥
「・・・りょ‥‥う・・・」
と、呼びながら立ち上がると
涙がパラパラと床にちった。
俺は、近寄り
「抱き締めても?」
と、言うと
「大丈夫。」
と、華が。
俺は、頷いて
咲空をそっと抱き締めた。
咲空の身体にふるえはあるが
前のように硬直はなかった。
俺は、しばらく抱き締めてから
咲空を華の横に座らせて
咲空の前に腰掛けた。