混 迷

次の日には、
佳子さん、華、葵の証人で
二人は婚姻届けを提出した。

羚と咲空は、話しあって
羚が篠宮を名乗ることにした。

吾妻には、良い思いもないし
それに吾妻には、跡取りの葵がいる
だから何も問題ないと
佐々木弁護士とアルが手続きを
してくれた。
佳子は、とても喜んでいた。

そのあと式場を予約して
ドレスを決めたり
バタバタと過ごした。

明日、羚はアメリカに戻る
アメリカでの住まいはアルが
探してくれたが
準備等に。

羚と咲空は、入籍した報告に
あの子のお墓にいき
二人で手を合わせた。

離れていた時期が
本当にあったのかと
思うほど二人は、
寄り添いあっていた。

「咲空、明日アメリカに帰り
準備をしてから日本へ戻るつもりだけど
会社の仕事もあるので
向こうについてから
また、連絡する。」
「うん、滞在を伸ばしたから
お仕事たまっているよね。」
「アルがいるから問題ないと
思っているが。
咲空は、大丈夫か?
何か不安なこととかない?」
「うふふっ、うん、大丈夫。
不思議な位安定してるの
仕事も今月いっぱいで退職だから
後は、ママと華とゆっくり過ごすつもり。」
羚は、咲空をそっと抱き締めて
「そうだな。
なぁ、咲空
咲空をもっと感じたい」
咲空は、羚の言っている意味がわかり
一人赤面しながらコクンと頷いた。

羚は、咲空を抱き締める腕に力を込めた。

誤解が解けて
二人は、抱き締めあったり
手を繋ぐ事はあった。

付き合うようになってからは
キスは、何度かしたが
それ以上の行為は、
咲空を恐がらせるのでは
ないかと思い控えていた。
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