混 迷
···さようなら
玄関のドアが
ガタンとしまると
雛は、笑いが止まらなかった。
慌てて服を持ち
寝室をでた。
リビングで洋服をきていると
ラインの着信音がした。
既読にならないように
注意しながらみると
《 さようなら 》
と、見えた。
さっきの彼女からだ。
『やったー』
と、踊り叫びたい気持ちを
押さえて
羚のマンションから
自宅に帰った。
咲空は、羚のマンションから出ると
真っ直ぐに華の家に向かった。
華は、咲空の顔をみると
驚き、直ぐに抱き寄せ
そのまま自分の部屋につれて行った。
咲空は、泣き続け
華の腕の中で眠ってしまった。
華は、咲空をベットに寝かせ
涙を拭いて目を冷してあげた。
その間に
携帯がなっていたが
華は、咲空の携帯の電源を
offにした。
華は自分の携帯から
咲空の母・佳子に電話をして
「咲空を泊めます。心配しないで。」
と伝えた。
佳子は、
「ゆっくりするように伝えてほしい」
と、言った。