芸能人の彼と普通の女子高生。







「じゃあ、また連絡する」





「はい」






そう言って私を離した奏大さんに少し寂しさを感じてしまうけど、それを顔に出さないように努める。





溢れてしまいそうにもなるけど、まだ言葉にして気持ちを伝える勇気はなかった。






微妙な関係だけど、





少なくとも私は恋愛感情を抱いてしまってる。






「.....私からも、連絡してもいいですか?」





「当たり前だろ。ていうかして」






今は目の前のことだけを考える。





好き。






17歳の誕生日、初めて人を本気で好きになった。








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