芸能人の彼と普通の女子高生。
告白

図書当番






誕生日から少し経ったある日。






「なんか愛衣、最近清々しい顔してるね。なんか良いことあった?早速17歳の心境の変化?」





「そうかな?.....そういうのはないけど、うん、でもなんかすっきりした気分かも」






放課後。





私は図書委員に入っていて、今日は当番があるため図書室に行かなくてはいけない。





だから当番の時間になるまで彩香と教室で喋っていた。





人の変化に敏感な彩香は私の表情の変化にやっぱりすぐに気づいた。





そんなに私、顔に出やすいな?




そう思ったけど表情の変化なんて、その理由は簡単。





あの誕生日の時、泣いてしまったりもしたけど奏大さんへの自分の気持ちが明確にわかったから。





そして奏大さんとの立場の違いにそこまで悲しまなくなったから。




奏大さんの言葉1つ1つのおかげで少しずつだけど全てを前向きに捉えられるように変わってきた。





だからもう迷わなくなった。





奏大さんの言ってくれた言葉通り、私は奏大さん自身を見るって決めた。





私に見せてくれる奏大さんの優しい笑顔を信じる。





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