芸能人の彼と普通の女子高生。
「奏大さん!?」
バーンと部屋のドアを開けた。
ハァハァ、と息が上がりながらも冷静になり部屋の様子を確かめる。
すると、
うわ。
「本当にいる...」
奏大さんが本当に私の部屋にいた。
やっぱりパジャマは朝のままだし、布団もめくれてるし、もうやだ恥ずかしい!!!!
奏大さんは置いてあるベッドに寄りかかるようにして座っていた。
この部屋に奏大さんがいるのは違和感しかない。
「あ、あの!」
とりあえず何を言っていいか分からなかったけど声をかける。
「.....」
でも、奏大さんはずっと俯いたままで、私が部屋に入った時も、声をかけても全く反応がない。
「奏大さん....?」
不思議に思って、静かにゆっくりと奏大さんに近づく。